整骨は=接骨=骨接ぎで同じものです。文字ずらが良いので整骨と記すところが多い。
やっているのは正式法律名称でいうところの柔道整復師。
身分法である 柔道整復師法 で確立された国家資格です。
骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷・いわゆる怪我の治療を業として行うことの専門家。 (ただし出血の伴うものは感染の恐れがあるため扱いません、病院です。)
健康保険の取り扱いも許されています。保険が使えるので、利用者には格安のために毎日使えるので続けて治療を受けやすいというメリットがあります。
電気治療や数分間の手技療法や固定や運動療法などが主たるものです。
レントゲン検査は出来ず、手術や投薬、注射なども出来ませんが、シップは昔から膏薬として自家製を使っているところもあります。
発祥はちょんまげ時代から柔術の裏技、活法・殺法の活法として続いてきました。しかし日本が漢方から蘭学に変わってきた様に、柔道整復術も整形医学の発生と発展に伴い取り扱い疾患が整形での一部分的な骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などになってきました。
昔は、加納治五郎という柔道を世界に広めた創始者の弟子の頃までは、
村で唯一の 何でも治療家 という位置でした。
(なぜ知っているかというと、その頃の整復師を祖父に持つ人から当時のことを聞いたことがあります)
現在では整骨院は巷にあふれ、保険のきく安いマッサージ院的なところもありますね。
私がこの道に入った30年前は、弟子入りとして住み込みで働いていました。一ヶ月両手に満たない小遣い程度のお給金でした。書生さん、又はふんどし担ぎという位置づけでした。
それでも、技術を学ぶこと、経験を積むこと、人の怪我を治すことに真摯な時代でした。
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