関節の施術をして、痛みではなく動きの範囲を変えることで得られることはクライアントさんにとっては大きい。ただし、一時的な生理的反応というやつでは意味は無い。
ストレッチやマッサージでは一時的生理反応が得られるだけで、不適切、関節の技術ではないから。
腕が上がりにくくて上のものが取れない、洗濯物が干せなくなった、蛍光灯のスイッチのひもが届かなくなってきた。歩幅が小さい、歩くのに時間がかかるようになった。等
肩や股関節の角度が下がると日常生活に支障が起こることに気が付く。
例えば、股関節から足裏までが70センチの人の場合、肩の動きは円運動のように弧を描いて運動する。その時の弧の全周は70センチを半径とする円の外周の動いた角度分。
円周の求め方:直径(半径の2倍)×円周率(π)⇒ 2πrで公式に当てはめると
2×3.14×70㎝=439.6センチの全周
股関節が動いた際の弧の長さの求め方:360°の内の今回は仮に10°変化したとしたら
36分の1 ゆえに 439.6 ㎝×10/360度=439.6×1÷36≒12.21㎝です。
角度が10度変えられたなら、70センチの脚の長さの人ならば10度の股関節の可動範囲の増加で移動距離が12センチ強増えるという事になり、
10歩で1.2メートルの差が出る。100歩だと12メートルの差。1000歩だと120メートルの差。買い物行くのに3000歩を歩いていた人なら360メートルの差があり、いつもより先の店まで行けるようになるし、同じ店なら歩数が少なくて済む分疲れないですむ。
肩の上げ方でもあてはめてみると同じ。2πr×10/360→2πr×1/36で
この式に当てはめると、腕の長さが方から指先まで60センチの人なら
2×3.14×60㎝×1÷36≒10.47㎝ 10センチ強の届く範囲が増えれば、竿に干した洗濯物やスイッチひもや、ものを取る際にも、楽に届くようになります。
僅か10度って此の位。
二本の赤い直線間の角度です。拡大して上の数字を確認してみて下さい。0→10になっています。
肩や股関節のこの僅かな0→10までの距離が変わるには何ミリ動かせば良いでしょうか。
時計でいうと5分は360分の12分割した角度だから、5分は30度に相当 では1分では、6度に相当します。
二分ぶんの角度変化は12度。
ストレッチやマッサージをして得られる適した刺激でしょうか。やりすぎれば必ずリバウンドで硬さが出ます。関節内だけを約1分半の分だけ動かせば叶う。
繊細に、適した範囲を行きすぎない。それが最大効果。
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