整形外科に勤めて、人のレントゲン写真を数限りなくみて居ると、ふと気付く事実がある。
骨の歪みと、症状は一致していない。
強く痛みを訴える場所に骨の歪みは無い。
または、
骨は極めて歪んでいるのに痛みの症状は無い。
などである。
かつて レントゲンを撮れない巷の治療関係者は、
その権威を使って
【歪みが症状の原因である】と 一般に教化した。
いまでは其れは成功し、
『歪んでいるから、私は痛い』と思わせることに成功した。
ところが上記2つの大きな事実は当てはまらない。
レントゲンを何千何万と見ている人達はその様な説明は信じていないし、説明に使わない。
この事は、両方の世界を見ないと気付かない。
骨盤の関節である仙腸関節は0.6度しか可動しないそうで、時計では1分の角度が6度だから、その10分の1が0.6度 其れが歪みと判断されますか?
関節には破壊から守られる様に《遊び・ゆとり》が
有ります。であるならば、これを読む皆さんは、0.6度は関節の遊びで、歪みじゃ無いと思いませんか?
僅かな角度が痛みや健康を害するならば、
歪みが酷いレントゲン像だが、症状は無い人達は
なぜ存在するのか?を歪みで説得している人たちは
知って考えてみれば良いです。説明の矛盾に気付くか、考えずに無視するか。
もう1つの矛盾、歪みの無い像の人が痛みなどを有するのは何故かも同時に考えてみて欲しい。
歪み原因説では解決出来無い。
0コメント