タカハシ コンディショニング

記事一覧(39)

歪みが健康を害する犯人か?

整形外科に勤めて、人のレントゲン写真を数限りなくみて居ると、ふと気付く事実がある。骨の歪みと、症状は一致していない。強く痛みを訴える場所に骨の歪みは無い。または、骨は極めて歪んでいるのに痛みの症状は無い。などである。かつて レントゲンを撮れない巷の治療関係者は、その権威を使って【歪みが症状の原因である】と  一般に教化した。いまでは其れは成功し、『歪んでいるから、私は痛い』と思わせることに成功した。ところが上記2つの大きな事実は当てはまらない。レントゲンを何千何万と見ている人達はその様な説明は信じていないし、説明に使わない。この事は、両方の世界を見ないと気付かない。骨盤の関節である仙腸関節は0.6度しか可動しないそうで、時計では1分の角度が6度だから、その10分の1が0.6度    其れが歪みと判断されますか?関節には破壊から守られる様に《遊び・ゆとり》が有ります。であるならば、これを読む皆さんは、0.6度は関節の遊びで、歪みじゃ無いと思いませんか?僅かな角度が痛みや健康を害するならば、歪みが酷いレントゲン像だが、症状は無い人達はなぜ存在するのか?を歪みで説得している人たちは知って考えてみれば良いです。説明の矛盾に気付くか、考えずに無視するか。もう1つの矛盾、歪みの無い像の人が痛みなどを有するのは何故かも同時に考えてみて欲しい。歪み原因説では解決出来無い。

第1回学術発表会で、発表しました。

昨日2017.10.01  広島で学術発表して来ました。全国から発表者が一同に会したのですが、内容が実に面白いものばかりでした。笑顔が関節機能に与える影響の研究例などもあり、着眼点も素晴らしかったです。私は、腰の腰仙関節の後方滑り運動がハムストリングに与える影響についてを発表して来ました。8割がこの腰をクイッと自身でも出来る動作で下半身の後面の筋肉は緩み、足を上に上げやすくなり、または、前屈がしやすくなります。しかも一瞬で成ります。そして、私が目の前の体験してくれた方からのフィードバックの末得られた、共通する「20度以上の関節角度変化が起こると、被験者は、”随分変わった、楽になった!”と自覚する」というものは、関節運動学の大御所学会が教える数値と同じだという事を知りました。この【大関節20度の変化】は、今後治療をして行く上で確かな1つの指針となります。反対に、変化の少なかった2割から見て取れたものは、腰仙関節では無い別な関節に痛み症状を持つ人だという事が共通事項であり、この痛みストレスを持つ人は同じ事をしても関節が変化する率は下がるか、又は変化無しとなる。更には、腰仙関節の後方滑り運動が適さない人で、前方滑りに反応する人かもしれない事を示唆していて、これも、「後方滑り適応者が7〜8割、前方滑り適応者が2〜3割」という、教えと合致したものとなりました。ただ、今回は後方滑りを焦点とした研究の為、前方滑りで適応するかは試さずにおきました。今回 私の先生が なぜあれ程ハッキリと断言に自信を持っているのか、  ”するべきでは無い”と教えているものに対する絶対的自信を有すのは何故なのか 理解しました。客観的に検証し続けて来た結果の判断だからなのだという事が身に沁みるように感得出来ました。発表後、隣席の人から、“よくあれだけ細かくまでまとめましたね〜”と感想を貰いました。「協力してくれた方がいるのですよ、その人のおかげなんです。私はあれだけのものを作る技術はありません。」  と。これで(レジュメには)名も無き協力者と2人の発表は静かに讃えられました。AMSさん、ありがとう。

肩こりの原因 知られていません。

怪我などではなく、長年感じている肩こりは?肩こりが心臓疾患のサインの場合が有る為舐めていてはいけません。理由が無く強い肩こりが感じられた場合、特に心臓に近い左手首の脈を測る事でいつもと違う感じが見られたら、前兆を捉えることが可能かも知れません が、脈は自分でみれるとは限らないですね。家庭用の血圧計で普段から自己管理しておとくと良いかもしれません。上記の様な内臓の疾患からの反射というものでなければ、下腹の出具合などの物理的負荷、内臓の下垂、下肢からのひっぱり、首と背中や肋骨など、繋ぎ目である関節のわずかな引っかかりでもおこります。タイトルにある、原因が知られていないというのはこの部分。【関節が筋肉のコリや張りを司っている】という事実。ほんの僅かな関節面の軌道の引っかかりが、筋肉を緊張させます。通常軌道が正されるか、回復力を有する場合は、5分程で回復しますが、原因を繰り返し復する回復力が無いと、警報として不快感や痛みを脳に送ります。そのサイレンが鳴ってから初めて脳が 肩張ったと 認識します。警報を遮断しますか?原因を除去しますか?関節の僅かな引っかかりが原因の場合は、関節の調整でその場で別人の様に変わりますので、先ずは関節の調整をして残ったものは 検査などに進むと良いでしょう。

昨日は献血ルームでの12名の施術でした。

松戸の献血ルームPureさんで、つい立てで分けた1ベット分のブースでの献血者の方への待ち時間の有効利用と、次回も献血をリピートしてもらうために15分間のクイック施術を提供して半年近くたつ。不定期に私の都合と、施設の空き状況により変わるのですが、今回は2〜3か月ぶり位。申し込みから採血までの待ち時間の間に行う為、無駄なく出来るような問診と施術をするように心がけています。今回は研究会用にデータを取らせてもらいました。リセット運動として骨盤を仰向けで動かした場合と、動かさない場合では足を天井側に上げていく股関節の運動範囲にそれがどう影響するのか?これを角度計を使って角度を計測しました。(分かりやすく説明するの難しいです)今回の12名は献血者自体が少なくなってる為これ以上の人数は望めませんでした。データはまずまずでした。うち1人は就職活動の女性の学生さんが就活スーツのままで見えて、タイトなスカートの為データとりはやめておきましたので除く11名のデータが取れました。施術効果はクライアントさんから分かり易い反応があり、説明も好意的に受けいれられていて、ストレッチは今後しないように気を付けると口々に言われていましたが、50代女性の一人だけは、施術による関節変化は起きていたけれど、説明に納得した様子はなく、ストレッチは通っているスポーツジムでも、膝痛の通う整形外科でも勧められているので、何故良くないのか理解に苦しむ様子でした。可動域は上がった体験をしても判らない、。筋出力では先入観が働き正常な検査になりませんでした。身体の変化に対して認識しにくい人の場合は、双方の共通認識に至らず、体験しても納得できないという現象が起きて、心身両面の満足した結果は得られません。次の人は待っているし、目の前の人は中々納得も出来ない様子で、困りました。『それじゃ―なぜスポーツクラブでも、整形の先生でもストレッチが足りないから、筋肉が固くなっているから膝が時々痛いんだよ、レントゲンでも悪いところは見られないから異常はない といわれるの?』 もっともな疑問です。ストレッチへの幻想なのですが、、。80年前から現在まで広まってきたものだから、多くの人に認知されている、で、片手落ちの効果宣伝をしてき続けたので、なまなかなことでは知識の上書きは進みません。体験しても認知しない、多数派の意見で現象は自身に起きて居るにもかかわらず、客観的に引き比べる頭の中の一歩引いたスペースが無いと、体験したものにも意味がなくなってしまうもの。もっと技術も説明も磨かなければならないなぁ と感じた出来事でした。今回はFBでシェアやコメントで来てくれるように呼びかけました。その呼びかけに従って、この納得に至らなかった方が、来てくれていた方でしたら、大変申し訳ないなと後悔しきりです。スタッフさんから、少ないながらも、各種イベントの中では人を多く寄せられた、また来て欲しいといわれたことが救いでした。スタフのみなさんはじめ、献血者の皆様、どうもありがとうございました。データの採取に関しては、WBCinsutituteの堀川浩之先生にご指導いただきました。ありがとうございました。ボランティアにまた伺いますね。

ダンサー・バレエ・ヨガ・ピラティスの方の痛み

昨日の記事内で痛みは一つの原因では無い事を書きました。これらの事は本当に知られていません。誤解されています。基質的な原因疾患の痛みと、関節機能障害と皮膚の機能障害の3つが合わさり出来ていることがあります。このことが判らないと無駄に薬や手術を経験する事にもなりかねません。例えば、ヘルニアについて。ヘルニアというのは”突出する”という意味のことば。腰痛で、慢性的になってくると、ヘルニアと言われたから手術しないと腰痛は消えないと思っている人の場合、その前に試すべきことがあります。関節の機能異常と皮膚の機能異常を正すこと。これで長年の痛み感が解消する場合がある。ヘルニアと言われたなら、ヘルニア治りますか?と聞かれるのですが、先に書いた通りに、ヘルニア=突出した現象は手技では治せませんが、関節と皮膚の機能障害修正をして動く範囲も大きくなり、力が出やすくなることもあるのです。見た目の変化が必ず痛みが起こるわけではないということ。道行く人をMRIなどで検査してみると、無症状の人にもヘルニアは存在がみられ、また、症状を有す人でもヘルニアが無い場合があるのです。その場合の痛みの基は関節機能障害や皮膚機能障害によるものと判断することが出来ます。ヘルニアを治すのは手術だとすると、関節機能と皮膚機能障害は徒手技術で解消できるので、選別するために先ず先に徒手技術で関節と皮膚の機能障害を取り、残れば、手術で、ヘルニアを!という順番が良いはずです。手術を避けたい気持ちから我慢して使い続ける前に、関節と皮膚の機能障害を解消してみる事をおすすめします。関節と皮膚の機能障害の解消にはタウトニング®をお勧めします。